仙台育英がプリンス残留に向け大きな1勝!13年ぶりプレーオフ出場目指す聖和学園は痛い連敗
高円宮杯JFA U-18サッカープリンスリーグ2024東北は第13節が行われた。仙台育英学園サッカー場では、仙台育英と聖和学園の宮城県勢同士が対戦した。仙台育英はプリンスリーグ東北では序盤の不振が響き、9位で残留争いとなっているが、夏のインターハイでは全国ベスト16と健闘を見せた。前節ブラウブリッツ秋田U-18戦が台風の影響で中止となり、中断明け初戦の試合となった。一方の3位の聖和学園は前半戦好調で、13年ぶりのプレミアリーグプレーオフ出場を目指しているが、主力選手に負傷が相次ぎ、中断明け再開初戦の前節ベガルタ仙台ユース戦は0-6と大敗し、立て直しを図る一戦となった。 【フォトギャラリー】仙台育英vs聖和学園 前半ペースを握ったのは仙台育英。MF石川真斗(2年)や、MF糸井洸翔(3年)のサイドからの突破で決定機をつくってセットプレーを奪い、MF中西大晴(3年)のプレースキックから決定機をつくった。しかし、前節の大敗から守備の立て直しを図った聖和学園はゲームキャプテンDF細谷隼生(3年)、DF亀谷渉太(3年)を中心に守備で体を張り、GK石川遼(3年)も落ち着いたセービングを見せゴールを割らせない。仙台育英が攻めながらもゴールを奪えない展開が続き、0-0で前半を終えた。 後半に入ると仙台育英は城福敬監督が「台風で学校が閉鎖になって練習ができない影響が出た」と語る通り、暑い中での試合で足をつる選手が増え始め、DFラインも選手を入れ替えながら試合を進めていった。そんな中聖和学園は途中出場でチームキャプテンDF菅原拓也(3年)が投入されると、徐々に前進できる機会が増え決定機をつくり始める。MF中村柊真(3年)やMF萩原空真(3年)が決定機をつくるが、仙台育英GK小川陽海(2年)のファインセーブもあり、仙台育英も苦しい時間を手堅く守った。 そして0-0で迎えたアディショナルタイム90+5分だった。石川のロングスローからゴール前で混戦となり、こぼれてきたボールに反応したのは中西だった。「セットプレーで良いボールを蹴っていましたが、なかなかシュートを打つ機会がありませんでした。機会があったらシュートをと思っていたら、この日初めてのシュートが決まりました」と城福監督も中西のシュートを称えた。このまま1-0で仙台育英が勝利し、プリンスリーグ東北残留に向けて大きな勝点3を積んだ。一方の聖和学園は連敗となった。