首相、核禁条約会議参加に否定的 「真剣に考える」から後退
石破茂首相は2日の代表質問で、来年3月に開かれる核兵器禁止条約第3回締約国会議へのオブザーバー参加に否定的な考えを示した。「条約には核兵器国は1カ国も参加しておらず、核兵器のない世界に至る道筋は立っていない」と指摘した。10月のテレビ番組では会議への参加に関し「等閑視するつもりはない。真剣に考える」と述べており、後退した格好だ。 立憲民主党の野田佳彦代表が、締約国会議へのオブザーバー参加を求めたのに対し答弁した。公明党もオブザーバー参加を促している。 首相は、核拡散防止条約に触れ「核軍縮に向けた国際社会の機運を高め、核兵器のない世界に向けた現実的で実践的な取り組みを行う」と語った。