学生大茶会31日開幕 もてなし準備、万端 金沢中心部で10会場
全国学生大茶会(石川県茶道協会、北國新聞社特別協力)は31日と9月1日、金沢市中心部の10会場で開かれる。全国23大学の茶道部員約250人が、藩政期に花開いた「加賀茶道」の地から茶の湯文化を発信する。30日は各会場で学生がもてなしの準備を整え、開幕を待つばかりとなった。 兼六園の時雨亭では、金大茶道部の15人が茶道具や灰を準備して茶席を整えた。大茶会の実行委員長を務める熊谷颯太部長(3年)は、茶道具のほとんどが地元の工芸品だとし、「台風の中、各地から来られるお客さまに金沢らしさを感じる茶席で一服差し上げたい」と話した。 このほか松濤庵、旧中村邸、耕雲庵、閑清庵、松声庵、旧園邸、旧高峰家、金沢城公園玉泉庵の各茶室と、立礼席のしいのきプラザが会場となる。 茶席は31、1日とも、各会場で午前10時、11時、午後0時半、1時半の4席が設けられる。台風のため、1日の時雨亭は金大、旧高峰家は大妻女子大、国際基督教大に担当大学を変更する。大阪医科薬科大と桜美林大は初参加となる。 地元大学は金大が31、1日に時雨亭、金沢学院大が31日に耕雲庵、金沢美大が1日に旧園邸で茶席を設ける。午後の席を中心に当日券も用意する。大学生以下500円、一般千円。参加大学は次の通り。 ◇31日 東京農大、慶応大、金沢学院大・福井大、京都工芸繊維大、平安女学院大、国際基督教大、大正大・大妻女子大、お茶の水女子大、金大、埼玉大 ◇9月1日 帝塚山大、東大、名古屋大、東海大札幌キャンパス、京大・北海道大、金沢美大・山形大、大妻女子大・国際基督教大、東北大、金大、大阪医科薬科大・桜美林大