【特集】衆院選を検証 ”昨日の友は今日の敵” 新潟4区・因縁の三つどもえ ≪新潟≫
10月27日に投開票が行われた衆議院選挙。その背景や舞台裏に迫ります。 因縁がからむ三つどもえの争いとなった新潟4区です。 【動画】衆院選2024検証 昨日の友が…今日の敵に 因縁からむ新潟4区の戦い《新潟》 「昨日の友は今日の敵」そんな3人の候補がしのぎを削った選挙戦を振り返ります。
本来は仲間同士……?
それぞれに因縁がからむ3人が顔をそろえました。 立憲民主党の米山隆一さん。 無所属で出馬した泉田裕彦さん。 一足遅れて自民党の鷲尾英一郎さんが会場に姿をみせました。 知事時代の米山さんをかつて支えた鷲尾さん……その鷲尾さんと泉田さん、同じ自民党の所属です。 本来であれば仲間同士です。 <泉田裕彦氏> 「好きな食べ物はバナナかなと」 <鷲尾英一郎氏> 「おにぎりが大好きでおにぎりばっかり食べています」 <米山隆一氏> 「妻の作ってくれる手料理が。おいしく食べております」 食べ物の好みも分かれるように袂を分かち、別々の道を歩む3人。 ときには闘牛場で……またあるときには新年を祝う場で鉢合わせ。そしてついに衆院選で相まみえました。
「前・県知事」で「医師・弁護士」の米山氏
12日間にわたった選挙戦。米山さんのそばにはいつもこの人がいました。 妻で作家の室井佑月さんです。写真の撮影係は候補である米山さん……選挙中のおなじみの光景です。 抜群の知名度を誇り米山さんを公私両面でサポートします。 <室井佑月さん> 「嫁いでまいりまして4年が経ちました。米山・泉田・鷲尾いろいろいますけれども地元にいっぱいいるのは私であります」 米山さんは3年前の前回選、野党統一候補として無所属で出馬し初当選。その後、立憲民主党に入りました。 医師や弁護士という多彩な経歴を誇る米山さんのもう一つの肩書が……「前・県知事」です。 2016年の県知事選で初当選しました。 新潟の県政史上初めて誕生した野党系の知事……米山県政を支えたのがこの人でした。 <鷲尾英一郎さん(当時)> 「新潟県下の諸課題が沢山ございますが支えていくつもりでおりますので」 当時の民進党県連代表代行を務めていた鷲尾英一郎さんです。 かつて手を取り合った2人……議席をめぐってライバル同士となりました。 集会を終えて会場から出てきた米山さんの両手には大きなバッグが……つかの間の休憩時間。 バッグから取り出したのはノートパソコンです。 選挙期間中に米山さんが力を入れたのがSNSの発信です。 街頭演説やミニ集会の様子。さらに室井さんとの夕食の一コマなど情報をこまめにアップしていきます。 <米山隆一氏> 「一番インパクトがあってかつ親しみをもてるように(写真を)選んでいます」 いわゆるネット選挙・・その効果について米山さんは。 <米山隆一氏> 「街頭演説は大事だがどんなに聴衆が集まっても300人集まったらけっこうなもんですよ。それをSNSで流すことで2000、3000の方に見てもらうことが可能なわけですからそういう意味で非常にいいツールとして使わせていただこうと思います」