崩れない「赤い壁」 ベスト4の東福岡、快進撃を支える堅守は7戦連続無失点【全国高校サッカー】
◆全国高校サッカー選手権 東福岡0―0(PK5―4)静岡学園(4日、神奈川・Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu) ■OB凄すぎ超名門高対決!東福岡と静岡学園の主な卒業生 最後まで崩れることのなかった「赤い壁」が国立競技場へ進む原動力となった。東福岡は静岡学園の80分間の猛攻に耐えてPK戦の末に白星を手にした。平岡監督は「国立は僕らが目指す最高潮のところ。やっぱりうれしい」とうなずいた。 相手のシュートは8本で東福岡は1本。数字が示すように劣勢だった。左右のサイドから幾度も鋭いクロスが上がるが、DFの山禄(3年)や大坪(同)らがはじき返した。ピンチの場面でも体を張った守備を全うし、最後まで守り抜いた。 巧みな技術を基に高いボール保持率を維持する相手に波状攻撃を浴びながらも、山禄は手応えも感じていた。「相手よりも、走ることや体を張る部分では負けてない」。この1年、重点的に強化してきたクロス攻撃への対応も実った。 持ち味の堅守は、福岡大会から7試合連続無失点となった。鉄壁の守備を支えるDFの柴田主将(同)も「ヒガシの方が勝ちたい気持ちが強かった」と胸を張った。試合を重ねるごとに強さが増し、心身ともに充実一途なチーム状況にある。 準決勝は前橋育英(群馬)と対戦。試合間隔が長いため、チームはひとまず福岡に戻る。初めて指揮を執る選手権で快進撃に導く平岡監督は「福岡の飯、食べたいです」と笑った。地元でじっくり調整を施し、頂点を狙う。(山田孝人) 【#OTTO高校サッカー】 ▼そりゃ強い…日本代表、Jリーガーずらり、2015年度の東福岡優勝メンバーの今▼