イーサリアム20%急落、2100ドル下回る──7カ月ぶりの安値
CoinDeskのデータによると、時価総額第2位の暗号資産(仮想通貨)であるイーサリアム(ETH)は、24時間で20%下落し(当記事執筆時点)、アジア時間の5日には2,100ドル(約30万円、1ドル146円換算)を下回り、7カ月ぶりの安値を記録した。 過去24時間で、オンチェーン調査会社スポット・オンチェーン(Spot On Chain)がシカゴを拠点とする取引大手のジャンプトレーディング(Jump Trading)のものと特定したウォレットが、4,600万ドル(約67億円)以上に相当する17,576ETHを複数の中央集権型取引所に送金した。6月には、同社が米商品先物取引委員会(CFTC)の調査を受けているとの報道があった。 このウォレットは7月25日以来、約90,000ETHを取引所に移動させ、本報道時点ではまだ37,600wstETHと11,500stETHを保有している。wstETHとはリド(Lido)のステーキングされたイーサリアム(stETH)のDeFi互換バージョンである。 「狂ったように暗号資産が売られている理由は、ジャンプトレーディングに求められそうだ。同社は、伝統的な市場の方でマージンコールを受けて週末にかけて流動性を必要としているか、(Terra Luna関連の)規制上の理由で暗号資産ビジネスから撤退しているようだ」と、分散型プラットフォームケーキグループ(Cake Group)のCEO兼共同設立者であるジュリアン・ホスプ(Julian Hosp)博士はX(旧ツイッター)で述べている。 8月4日から5日にかけて行われたこの清算は、暗号資産コミュニティの怒りを買った。この時間帯は一般的に流動性が低く、市場が安定した価格で大口の注文を吸収しにくいという特徴がある。 |翻訳・編集:T.Minamoto|画像:CoinDesk Indices|原文:Ether Slides 20% as Trading Firm Moves $46M in ETH
CoinDesk Japan 編集部