口コミ無断転用の社長「AIで膨らませた」
ネット上の情報を抽出して収集する「スクレイピング」という技術を使い、保育士向けの職場紹介サイトを運営する東京都渋谷区の会社が、保育園に関する「口コミ」を別の園紹介サイトから無断で転用していたことがわかった。朝日新聞は8月から同社に取材を複数回申し入れ、男性社長(26)が11月19日になって対面取材に応じた。主なやりとりは次の通り。 【写真】他サイトで紹介されていた口コミの無断転用の経緯を記した「日報」の一部。アクセスした全員が見られる設定になっていた ――スクレイピングした理由は 口コミサイトを作る時に、他社さんの口コミサイトにどういうものがあるか検証したいというので引っ張り出してきました。 ――検証とは どういう系統の口コミが集まっているか、いいねがつくのはどういう口コミなのか、口コミはどこに行けば効率的に集められるのか、そういう視点です。 ――スクレイピングを禁じている会社もある 僕の認識不足でした。プライバシーポリシーをしっかりと読み込まずにやってしまった。 ――他サイトの口コミを人工知能(AI)で改変して、自社サイトで使った。なぜか 口コミサイトを作る時にそのまま使ったら、著作権だよねということは自分でも認識があった。なので、それを膨らませたり変更したりした。 ――「著作権だよね」というのは(著作権法に)違反するという認識か そうですね。
朝日新聞社