【安田記念】海外GⅠ・7勝馬ロマンチックウォリアー参戦 展開のカギは距離延長で臨むウインカーネリアンにあり
ロマンチックウォリアー参戦
安田記念に香港勢が出走するのは18年ウエスタンエクスプレス以来、6年ぶりになる。それもクイーンエリザベスⅡ世C3連覇を決めたばかりのGⅠ・7勝馬ロマンチックウォリアーと香港マイル2着、チャンピオンズマイル3着ヴォイッジバブルだから驚く。シーズンを終えたばかりの香港勢が安田記念で猛威を振るったのは、2000年代のこと。勝ち馬にはフェアリーキングプローン、ブリッシュラックの名が残る。宝塚記念までセットの遠征と考えると、検疫明けの安田記念は必ずしも勝負ではないかもしれない。いやいや出るからにはタダでは終わらない。そんな議論もたのしい。 【日本ダービー2024 推奨馬】勝率75%&単勝回収率252%の強烈データに該当! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) 対する日本勢はヴィクトリアマイルで敗れたナミュールが短期放牧を挟み、参戦する方向のようだ。てっきり休養かと思われたが、この中2週はどう出るだろうか。かつては間隔を詰めると力を出せない繊細さがあったが、古馬になり、海外も経験したいま、どう変わってきたのか。非常に興味深いところだ。牡馬勢はおなじみのセリフォス、ソウルラッシュが中心。ちょっと空洞化した感があるマイル路線だからこそ、香港勢が不気味でならない。データは過去10年分を使用する。 1番人気【2-3-3-2】勝率20.0%、複勝率80.0%と堅実な一方、勝ち切れない場面が目立つ。4番人気以内6勝で上位の力差はほぼない年が続く。連覇を達成したソングラインはどちらも4番人気。人気の盲点はいくらでもあるだろう。 さらに7~9番人気も4勝しており、伏兵陣も静かに牙を研ぐ。かつてほどではないが、5週連続GⅠのラストは荒れる雰囲気がある。決めてかからず、出走馬は隅から隅までしっかり分析しよう。 傾向が強く出ているのは年齢だ。4歳【5-3-2-28】勝率13.2%、複勝率26.3%は中心として頼りになる。しかし、今年の4歳は香港帰りのエルトンバローズ、京都金杯VのコレペティトールとGⅠとしてはやや迫力が足りない。5歳【3-4-3-38】勝率6.3%、複勝率20.8%、6歳【2-2-3-37】勝率4.5%、複勝率15.9%が数字をあげてきそうだ。