【宝塚記念】6着のドウデュース、影潜めた豪快パフォーマンス 影響した枠順、友道師「差が出た」と敗因求める
◇23日 第65回宝塚記念(G1・京都・芝2200メートル) 厳しい戦いに終わった。単勝2・3倍の1番人気に支持されたドウデュースだったが、伸びを欠いて6着。向正面では最後方という苦しい位置取りとなり、最後は内を狙ったものの、有馬記念で見られた豪快なパフォーマンスは影を潜めた。 「いつものこの馬の競馬でしたが…。4角で外にいくと外すぎるから内へ切り替えたが、反応がちょっと悪かったですね。前半、少しいきたがったけど、普段ぐらいだったし、大きな問題ではなかった。でも、ストは伸びなかったですね。具合は良さそうだっただけに残念」。武豊は肩を落とした。 ロスなく運べるはずの枠順も少なからず影響した。内枠から徐々に外へ出していこうとしたところでわずかにいきたがる形となり、ためざるを得なかった分だけ位置が悪くなった。通らされたのは荒れた馬場。比較的に馬場のいい外を進んだブローザホーンに対し、4角では内への選択を取らざるを得なかった。そこで勝負の行方は決した。 「枠が内で自分のレースをさせてもらえなかった感じでしたね。枠の差が出たと思います。ドバイの時よりも馬の雰囲気は良かったのですが…」と友道師は敗因を内枠へ求めた。 消化不良に終わったドバイターフ5着からの巻き返しはならず、人気を裏切る形に終わった。しかし、反撃のチャンスはいくらでもある。「特に何が敗因というわけではないし、道悪の影響にはしたくない」と武豊。この馬の強さは鞍上が一番分かっている。まだドウデュースは終わっていない。
中日スポーツ