兵庫県・斎藤元彦知事が再選へ“涙の訴え“も明確な目標見えず…「辞職の選択肢もともとない」”失職”選んだ本音とは「職を辞すべきことなのか」
「ぜひ力を与えていただければ」再選に意欲
例えば、今回の決断をいつ決めたのか、という質問には…。 斎藤知事: 昨日ぶら下がりをやらせていただいた時に、終わった後に高校生が、私のところに来られて、手紙を渡していただいたんですね。「世間も厳しい目で見てるかもしれないけど、やっぱり私としては、負けないで屈しないで」。 高校生が私に対して、エールをわざわざ届けてくれましたんで。それがやっぱり、まだまだこんな自分でも期待してくれる人がいるんだということを…。
「職を辞すべきことなのか」本音が出た斎藤知事
自らに送られたとする“続投へのエール”に関しては、時に涙を交え、饒舌に語る斎藤知事。 一方で、知事のパワハラ疑惑などを、告発後に死亡した元県幹部への責任を問われる場面では、口調は一変した。 斎藤知事: 一人の人が亡くなったということは大変、重い事実だというふうに思います。これは私もこれまで言ってる通り、すごく悲しいことですし、残念な思いであります。 そんななか、斎藤知事の本音が最も見え隠れしていたのが、自ら知事職を降りる「辞職」ではなく「失職」を選んだことについてだ。 斎藤知事: 出直し選挙というものは、今回失職ということで、場合によっては必要かなということは思ってましたけど。辞職をするっていう選択肢は、もともとなかったんですね。 さらに、議会からの不信任決議が全会一致で可決されたことに話が及ぶと…。 斎藤知事: なんていうんですかね。「職を辞すべきことなのか」というところのものが、根底にあるというのが正直なところですね。 確かに机を1回叩いたりとか、付箋を投げたということは、よくない行為ではありますけど。 議会のご判断ではありますけど、私はそこは少しやっぱり、本当にそこまでいかなきゃいけなかったのかという思いは正直ありますね。 さらに、百条委員会などで一連の問題に対する“道義的責任が何かわらかない”と発言したことについては…。 斎藤知事: 道義的責任っていうのは、日本の社会だと責任を取って、まずはやめるということなると思います。だから道義的責任を認めるっていうことは、ある意味辞職をするっていうことになる。 私は、前から言ってます通り、やっぱり責任というのの取り方は、やめるというよりも続けていくと。 ――何をどのように変えたい? 斎藤知事: この3年間、私がやってきたいろんな政策っていうのは、さっきも言いましたけど、県民のやっぱり、こう生活や学校生活とかそういったものに、直接届く事業に振り向けていきたいという思いです。 (「イット!」9月26日放送より)
イット!