中島啓太 昨年雪辱へ最終戦「65」首位発進!青木功&松山英樹に続く同一年日欧制覇狙う
◇男子ゴルフツアー日本シリーズJTカップ第1日(2024年11月28日 東京都 東京よみうりCC(7002ヤード、パー70)) 欧州ツアーを主戦場とする昨季賞金王の中島啓太(24=フリー)が8バーディー、3ボギーの65で回り、5アンダーで2年連続の単独首位スタートを切った。今大会には3月に挙げた欧州優勝の資格で参戦しており、日本ツアー出場は今季3度目。青木功(78、83年)、松山英樹(16年)に続く日本人3人目のシーズン日欧両ツアー勝利を狙う。史上最多6人が争う賞金王レースで同ランクトップの平田憲聖(24=ELECOM)は72で回り、19位で滑り出した。 昨季賞金王の実力を見せつける首位発進になった。急傾斜のグリーンが特徴の名物ホール18番パー3。中島はグリーン左手前から60度ウエッジを手に、第2打をあえてピン左奥5メートルに落とした。そこから傾斜で寄せる繊細なアプローチでパーをセーブして65。「最後はほとんど諦めだったけど、凄く良いアプローチで予想以上の結果になった」。2年連続で初日にリーダーボードのトップに立った。 日本ツアー本格参戦1年目の昨季に賞金王に輝き、今季から欧州ツアーに主戦場を移した24歳。3月のヒーロー・インディアンオープンで早速ツアー初優勝を挙げた実力を持つ。新天地は欧州に限らず中東、アジアと世界中を転戦する過酷な側面がある。ケガに見舞われながらも1年間戦い抜き、技術面はさることながら、成長を感じるのが精神面という。ラウンド中にキャディーと談笑するシーンも多く「ちょっとした余裕が出てきたところがいいかな。雰囲気が明るくなったって言われます」とクールな中島がはにかんだ。 昨年大会では第3日まで首位を走りながら1打差で惜敗した。その雪辱の思いも胸に秘める。6人が賞金王を争う状況は少し気になりもするけれど、この試合での目標は一つだけ。「みんなこの試合に勝つためにやっている。それは僕も変わらないし、勝つために必死にやる」。主戦場が違えど、プロとして戦う姿勢は変わらない。青木功、松山英樹に続く、日本人3人目の年間日欧ツアーダブル制覇の偉業も懸かっている。 ▼12位・岩田寛 ショットもパットもあまり良くなかった。模索しながらプレーしたけど、探しながら第2日もプレーしたい。(前週覇者は70での滑り出し) ▼12位・木下稜介 前半はいいプレーができたが、後半は急に風が吹いてきたので難しかった。前半のようなプレーができればチャンスがあると思う。(賞金ランク5位で逆転賞金王には優勝が条件、初日は70) ▼17位・金谷拓実 午後から風は吹いたけど、前半から自分らしいプレーができなかったので、しっかり修正して、また明日いいプレーができるようにしたい。(賞金ランク2位、初日は71と伸ばせず) ▼24位・今平周吾 調子は悪くないけど、バーディーパットが入らず流れに乗れなかった。今日の分も取り戻せるよう攻めていく。(3度目の賞金王戴冠を狙う32歳は出遅れ)