ヤンキース・ジャッジも満票MVPなのに… 「どういうわけか、大谷翔平と比較すればかすんでしまう」と米メディア
大リーグは21日(日本時間22日)、2024年のMVP(最優秀選手賞)を発表。ナ・リーグはドジャースの大谷翔平選手(30)が2年連続3度目の満票受賞を果たした。2度以上の満票受賞者は他にいない。ア・リーグはメジャートップの58本塁打をマークしたヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(32)が2年ぶり2度目の受賞で、初の満票だった。 ◆大谷翔平&真美子さん、あっ!デコピンにげた【写真】 米スポーツ専門局ESPNのアルデン・ゴンザレス記者は、ともに満票受賞だった2人を比較すれば、ジャッジが「かすんでしまう」と評した。 「大谷翔平とアーロン・ジャッジは球界の最も高名な2チームの最大のスターとして、その絶頂を極めた。だが、ジャッジも満票MVPなのにどういうわけか、その偉業がもう一人の偉業達成者の直近12カ月間と比較すれば、かすんでしまう」 具体的に、ここ1年の大谷はドジャースとメジャー史上最高額の10年総額7億ドル(約1085億円)でFA契約し、球史で初の「50本塁打―50盗塁」を達成し、「ジャッジのニューヨーク・ヤンキース」をワールドシリーズで撃破し、最終的にDHで史上初のMVPに輝いたと指摘。「しかも、その間に2度目の右肘手術からのリハビリをこなし、投球できなかったのだ」と付け加えた。 一方、ジャッジに関しては、スタッツとして58本塁打、144打点、OPS1・159、fWAR11・2はいずれもメジャートップと指摘。満票MVPも、ヤンキースで1956年のミッキー・マントル以来だと紹介した。 「だが、彼のシーズンはつらい終わり方だった。ワールドシリーズは18打数4安打、しかも10月30日の第5戦は、シリーズ敗退に直結する5回、一挙5失点の呼び水となる致命的な落球をしてしまった」と伝えた。 MVPは全米野球記者協会(BBWAA)に10年以上所属する記者30人が、10名連記方式でレギュラーシーズン終了までに投票する。1位は14点、2位は9点が与えられ、3位以下は1点ずつ減り、10位は1点。最多合計点の選手が栄誉に浴する。(写真はAP)
中日スポーツ