うちの凸凹―外科医と発達障害の3人姉弟――「書くのが嫌」「消すのが嫌」で試行錯誤~新学期に準備したいおすすめノート
■長男にっち(小学6年生)の場合 同じ方眼ノートを漢字ノートとして使っていました。 〈かんじ32字〉
■次男さんち(小学2年生)の場合
次男さんちは漢字を習い始める前に小学校に行かなくなりました。人生で漢字をほとんど書いたことがなかったので、初めて書いた漢字。(YouTubeの字幕で読みはできるようになった)
〈10マス〉 読み仮名の行に慣れていないので、10マスのノートを一番使っています。算数としても、国語としても使えるので、重宝しています。
たかが道具、されど道具…「1枚紙タイプ」も重宝
長女いっちと、長男にっちは、3年前から家で使うノートはmahoraノートか「mahoraシート」(1枚用紙)です。 ノートの導入が本当に大変で、まず「書くのが嫌」「消すのが嫌」「消して薄く残っているのが嫌」みたいな状況だったので、色々模索する途中でmahoraシリーズを見つけ試しました。それでも、ノートだと調子が悪い日に書いた汚い字も前のページにあって目に入ります。それを嫌がるので、まずはシート(1枚用紙)で導入し、徐々にノートに移行しました。 色が優しい、紙が分厚くて荒く消しても破れない、よれない、紙がさらさら(つるつる)していて芯がすべりやすいので書きやすい。あとは開きやすい。どのページを開いてもスッと開く。書くことにパワーのいる子、そうでない子みんなにやさしいノートです。 中学生はノートが自由なので、長女いっちはすべてmahoraノートを。 小学生は学校でノートを一括購入していますが、2冊目以降は家庭の自由です。 なので、2冊目からは今まではmahoraノートを使っていました。これからは、まほら学習帳を使用予定です。 新年度は、本人の「書きやすいノートを使いたい」という思いへの合理的配慮として、mahoraノートを先生に提案していきたいです。
まとめ
良い道具に出会うと、子ども自身の中で書くことに抵抗が少なくなってありがたいです。 たかが道具、されど道具。 我が家は、色々な苦手なことを少しでも楽にするため、文房具には本当にこだわっています。その上で、実際に子どもが常時抵抗なく、むしろ好んで使うレベルまで馴染むことは少ないです。難しいのは、困りごとを解決してくれるアイテムであっても、相性が合わないことがあることで、事前の予測は困難です。 だからこそ、基本戦略は「少しでも気になったら、まず試す」しかありません。その上で、9割以上は普段使いにはならず、正直無駄になります。買ったけれど、途中で使わなくなったノートは3人合わせたら数十冊あると思います。 そんな中、mahoraノートの製造元の大栗紙工さんでは、希望者に各種サンプルを『無料』で送る(1人1回まで)試みをしています。本人にとって一番相性の良いノートを最初から買えるように。こういう試みが各種の文房具で広まるとありがたいです。 面白いのは、個人的にはラベンダー(薄紫)が読みやすく書きやすいのですが、子ども達はミント(薄緑)、レモン(薄黄色)を好みます。色の好みというより、作業の楽さなので、脳の構造で決まることで、親子である程度共通するのでは? と思っていましたが、実際には親子で似る訳ではないのが興味深いです。そういう意味でも、サンプルで試せるのは良いですね。 私と妻もメモ帳として活用しています。サイズもたくさんあるので、皆さんもお気に入りの色とサイズ、タイプ(罫線・方眼)を探してみてはいかがでしょうか。
外科医ちっち(げかいちっち) 外科医師。妻(看護師はっは)と発達障害3児の育児中。記事中のイラストは、看護師はっはが担当。 ・ブログ:「うちの凸凹―外科医の父と看護師の母と発達障害の3姉弟」 ・ブログ:「発達障害の生活は試行錯誤で楽しくなる」 ・Note: https://note.com/titti2020/ ・Twitter: @surgeontitti