うちの凸凹―外科医と発達障害の3人姉弟――「書くのが嫌」「消すのが嫌」で試行錯誤~新学期に準備したいおすすめノート
こんにちは。外科医ちっちです。 うちの3人の子どもは、全員が自閉スペクトラム症の診断を受けており、いくつかの困りごとを抱えています。一緒に生活する上で、「こんな発想でこんなことをしてしまうのか」と驚かされることもあれば、「こうとしか考えられないのか」と辛い思いをすることもあります。この連載では、軽度の発達障害のわが子の日常や、子育ての様子を徒然なるままに綴ります。世の中にはこんな「変わっている子」「変わっている人」もいることを、いろいろな方に広く知ってもらい、皆さんの生活でも役立つと嬉しいです。
ノートがまぶしい、マス目の仕切りが気になる…ノートの困りごと色々
もうすぐ新学期、新学年ですね。 以前も、新しい生活に向けておすすめ文房具を紹介しました。 皆さんは、発達障害の方向けに開発された「mahora(まほら)ノート」(大栗紙工)をご存じでしょうか。我が家と相性のいいmahoraノートから、小中学生向けの新作ノート「まほらゆったりつかう学習帳」シリーズが発売されたので、実際に使ってみた感じを正直に紹介します。 簡単に紹介します。mahoraノートは『紙に書くことに困難を抱える発達障害の方の声に耳を傾けることで、生まれた「目にやさしいノート」』です。 独特の感覚の過敏があり、目から入る刺激で疲れる人、不器用さや、短期記憶の弱さで書くことにパワーがいる人が一定数います。 いくつかの特徴としては、 ・ノートの白さが、まぶしいと感じる ・文字を写して書いているうちに、次にどこに書くのかがわからなくなる ・まっすぐ書いているつもりなのに、線が曲がっている ・マス目の仕切りが気になってしまう こういった、多少は誰にでもあるノートを書く時の、ちょっと困ったことを解決しようとしてくれています。
3人が実際に使ってみた
我が家の3きょうだいが実際にmahoraノートを使用しました。 〈 方眼ノート〉 ■長女、いっち(中学2年生)の場合
極端な動きの不器用さのある長女ですが、マスに収めて書くことができています。