日本に避難から2年 戦争に翻弄される若者たち……ウクライナ留学生 将来の選択と決意『every.16時特集』
■就活に向け…企業面接と試験勉強
一方で、あらゆる可能性に備え就職活動も進めることにしたのです。 ユリヤさんが参加したのは日本での「就活」に向けた、企業面接のレッスン。 面接官役 「それでは最初に1分程度で自己紹介と自己PRを教えてください」 ユリヤさん 「筑波大学の人文・文化学群 人文学類の…」 日本語で受け答えしていますが、終了後には、こんな指摘も… 筑波大学 キャリアコンサルタント 福田 華子さん 「自己PRですが、きょうは計ってみると1分15秒くらいでお話しをされていたので、あまり長すぎない方がいいと思う」 大学の講義に就職活動、そして進学のために必要な留学生向けの試験の勉強と、毎日が慌ただしく過ぎていきます。 ユリヤさん 「ちょっと忙しくなって、ちょっと勉強も大変」 しかし、その合間を縫って続けていることが…
■避難“言葉の壁”に苦しむ人を助けたい
日本語教師 「今日もよろしくお願いします」 参加者 「よろしくお願いします」 それは、日本で“言葉の壁”に苦しむウクライナの人々を助けること。 NPOがウクライナから避難してきた人などのために行っている、無料の日本語レッスン(日本ウクライナ友好協会KRAIANYが実施)。ユリヤさんは週1回、アシスタントとして参加しています。 日本語教師 「『お金をおろしたいんですが』というビデオを見ます」 ユリヤさん 「(ウクライナ語で通訳)いまから『お金をおろしたい』というトピックの動画をみます」 同じふるさとの人々の助けになりたいのです。 ユリヤさん 「皆さんの頑張る気持ちをみて、私のやりがいも高まっています」
■日本で“未来への模索”続ける留学生たち
6月、進学に向けた試験当日。試験を終えたユリヤさんは… ユリヤさん 「頑張りました。私が思ったより難しかった」 進学か就職か――。 その結論がでるのはまだ先です。 終わりの見えない戦争に人生を翻弄されるウクライナの若者たち。異国の地で未来への模索が続いています。 (8月19日『news every.』16時特集より)