インド進出ココイチ 人気の品は 辛さ控えめ選ぶ客、日本との違いも
「世界最大のカレーチェーン店」としてギネス世界記録に登録された「カレーハウスCoCo壱番屋」(ココイチ)が、本場インドで奮闘している。進出からはや5年が過ぎ、日本との違いも見えてきた。 【写真】インドのココイチで、スパイスが利いたナポリタンを食べていたお客 平日の午後2時前。首都ニューデリー近郊の店舗を訪れると、インド人客が続々と来店していた。日本人客の多くが正午から午後1時ごろに来店するのに対し、インド人の昼休憩は遅めで、昼のピーク時間も長くなるという。 定番のチキンカツや野菜カレーのほか、オムレツやインド製カッテージチーズ「パニール」も人気。ピリ辛のナポリタンやカレーラーメンといった麺類の注文も入る。 インドでは菜食主義者(ベジタリアン)が多いため、食材が混ざらないように厨房(ちゅうぼう)では肉料理用のスペースと分けている。 ギョーザに似たモモが入った野菜カレーを注文していたアクヒレシュ・サフさん(40)は「日本のカレーライスは、私たちが普段食べているインド料理とは違う。こちらの方が油が少なくてヘルシーだし、辛さも控えめでちょうどいいよ」と笑みを見せた。(ニューデリー=石原孝)
朝日新聞社