高岡伏木で愛された飲食店復活「ほろ馬車」七尾で被災の女性が開店「みんなで盛り上げたい」
富山テレビ放送
被災地の復旧・復興をみんなで盛り上げたい、そんな思いを胸にかつて、高岡伏木で愛された飲食店を復活させた女性がいます。 自らも能登半島地震で被災し、住む家を失いながらの挑戦でした。 11月30日、高岡市の伏木駅近くにオープンした飲食店「ほろ馬車」。 店主は、石川県七尾市出身の川端珠実さんです。 *ほろ馬車店主 川端珠実さん 「みんなで盛り上げていけるような感じで私も微力ながらお手伝いができれば」 オープンまで1週間を切った先月25日。 準備が佳境を迎えていました。 *ほろ馬車店主 川端珠実さん 「商売は初めてなのでそこに関してはすごく不安ですけど」 伏木は川端さんの母親のふるさと。 「ほろ馬車」は、川端さんの親せきが伏木地区で14年まで営んでいたレストランと同じ名前。 かつて、地域の人に愛された名店の名を引き継いで店を始めることが決まり、物件探しを始めた矢先、能登半島地震に遭いました。 *ほろ馬車店主 川端珠実さん 「家中すごくかちゃかちゃになって引き戸が飛んできてぶつかった」 七尾の自宅は、住むことができなくなったため、伏木の親せきの家に身を寄せながら、店の開店準備を進めてきました。 「幌馬車」の看板メニューも復活です。 *ほろ馬車店主 川端珠実さん 「ほろ馬車といえばでっかいエビフライでしょとみんなに言われた」 親せきが切り盛りするのを幼い頃から目にしてきた川端さん、めざすは地域の人に再び愛される名店です。 *ほろ馬車店主 川端珠実さん 「お店を自分で構えるのが夢だった。それの楽しみはある」 オープン当日。 母親、美幸さんの姿もありました。 *母親 坂江美幸さん 「私も若い時から(飲食店を)したかった。彼女がやってくれて喜んでいる」 そして、最初の客が注文したのは、 *ほろ馬車店主 川端珠実さん 「はい、こちらエビフライになります」 Qエビフライ第一号だが *客 「光栄なことですね。うまいです。サクサクでぷりぷりでおいしい」 店は満席に。 *客 「再オープンされるということでぜひとも食べたいと思ってきた」 「あたたかくてぷりぷりです。とてもおいしい」 地域の人に愛された名店の復活、ランチメニューはほぼ完売でした。 川端さんの夢、二代目「ほろ馬車」。 こんな思いが込められています。 *ほろ馬車店主 川端珠実さん 「(地震で)すごく大変な思いをされている方はいる。まだまだどうされていくか決まらない人もたくさんいると思うが、伏木の方は伏木に戻ってきていただいてみんなで盛り上げていけるような感じで微力ながらお手伝いができれば」 夜は、川端さんの地元、七尾の郷土料理も提供するということで、あたたかい食を通して被災地を励ます存在になりそうですね。
富山テレビ放送