放送界の先人たち・岡田太郎氏~“昼メロ”の生みの親が明かす誕生秘話~【調査情報デジタル】
岡田 まあ、ほんのわずかですけれどもね。 大山 dAの連中も岡田さんに一目置いていたということもあったでしょうし。 岡田 向こうがある程度、面白がっていたのかも知れません。 大山 そうだと思います。今、ちょっとおっしゃったアップの撮り方が、やはり普通より変わっているぞというところが、若い連中にしてみると非常に関心があったと思いますね。 〈本インタビューは2002年7月9日収録。注釈は放送人の会会員で放送評論家の松尾羊一氏(本名 吉村育夫、文化放送OBで故人)が、再校正はTBS・OBで放送人の会の木原毅氏が行った〉 【岡田太郎(おかだ・たろう)氏の略歴】 フジテレビ創成期を代表するテレビディレクター、プロデューサー。 1930年7月20日東京生まれ、総理府国立世論調査所を経て1954年、文化放送入社。 1958年フジテレビに転籍、平日午後の時間帯にメロドラマを制作・放送したことで知られる。演出の際に登場人物の顔だけではなく、手や足をクローズアップする手法で「アップの太郎」と呼ばれる。 1985年共同テレビに移り取締役、1995年社長、99年会長、2001年相談役(2003年退任)。2024年9月3日没(94歳) 1973年に吉永小百合さんと結婚、岡田・吉永夫妻は同年芸能雑誌記者が選ぶゴールデンアロー賞の話題賞を受賞。 【放送人の会】 一般社団法人「放送人の会」は、NHK、民放、プロダクションなどの枠を超え、番組制作に携わっている人、携わっていた人、放送メディアおよび放送文化に関心をもつ人々が、個人として参加している団体。 「放送人の証言」として先達のインタビューを映像として収録しており、デジタルアーカイブプロジェクトとしての企画を進めている。既に30人の証言をYouTubeにパイロット版としてアップしている。 【調査情報デジタル】 1958年創刊のTBSの情報誌「調査情報」を引き継いだデジタル版(TBSメディア総研が発行)で、テレビ、メディア等に関する多彩な論考と情報を掲載。2024年6月、原則土曜日公開・配信のウィークリーマガジンにリニューアル。
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