ランボルギーニはなぜカッコいいのか? 新型「テメラリオ」のお披露目でデザインディレクターが明かした舞台裏とは
「さらに注目していただきたいのは、モーターサイクルとの関連性をデザイン的に強調した点です。とくにリアビューなんですが、エンジンヘッドが見えるようにデザインしています。これはレヴエルトでも採用した手法です。テメラリオではさらに、後輪のタイヤがむき出しに見えるようデザインしました。エンジンとタイヤという、走りに関連する要素を強調したのが、あたらしい点です」 国立競技場でのお披露目には、2台の「テメラリオ」が並べられた。グリーンの車両は“アレジェリータ」パッケージと呼ばれるもので、イタリア語で軽量を意味する。 ランボルギーニでは「サーキットで乗りたいひとのために」といい、カーボンファイバー部品の使用を増やして、25kgの軽量化とともに67%もダウンフォースを増加させている仕様だ。 ボルカート氏によると「好きな戦闘機のイメージ」だそう。自動車のデザインはまだまだエキサイティングになっていく余地ある。そう感じさせてくれるランボルギーニだった。
文:小川フミオ 写真:Automobili Lamborghini