Netflix上陸でどうなる? テレビと融合で変革するネット動画配信サービス
動画配信サービス市場は、まだ発展途上 今後の成長に期待
このように、動画配信サービスをめぐる動きは、テレビ局との連携強化によってネットユーザーにテレビ番組の新たな視聴体験を提供したり、オリジナリティのあるコンテンツに触れる機会を提供したりなど活性化している状況ですが、冒頭で紹介したようにその市場規模は世界の動きと比較すると成長のポテンシャルを秘めている“発展途上”の状況だということができます。 この点について、Huluの船越雅史社長は「動画配信市場はネットに関する知識を持っているアーリーアダプターにとどまっていて、サービスが一般化するにはまだまだこれからだと思っています。映画やドラマは好きだが、(動画配信サービスを使いこなせるほどの)ネットリテラシーがあまり高くない方がまだ多く、また“名前は聞いたことがあるけどまだ使ったことがない”という方も多いので、今後の成長ポテンシャルが高い市場です」とコメント。ライフスタイルの中で動画配信サービスを楽しむことを習慣化させるまでには至っていないという認識で、「2015年は“動画配信元年”。他社とも切磋琢磨しながら、市場を開拓していきたいと思います」と抱負を語っています。 テレビとネットの連携によるシナジーが見逃し配信の充実やオリジナルコンテンツといった形でユーザーに提供されるようになってきたことで、これからの動画配信サービスはどのような進化を遂げていくのでしょうか。私たちが好きな映画やドラマ、そしてテレビ番組をもっと気軽に便利に楽しめるような世界が進化していけば、これほど嬉しいことはありません。今後の動向に注目したいところです。 (執筆:井口裕右:オフィス ライトフォーワン)