プーチン大統領、子供を持たない「チャイルドフリー」宣伝禁止…大家族奨励で少子化対策
ロシア通信などによると、プーチン露大統領は23日、自分の意思で子供を持たないことを選ぶ「チャイルドフリー」の考え方をインターネットなどで宣伝するのを禁止する法案に署名した。プーチン政権は大家族を持つことを「伝統的価値観」として奨励しており、これに反する思想の排除を図る。少子化に歯止めをかけたい考えとみられるが、専門家からは効果を疑問視する見方が出ている。 【写真】「プーチンは人殺し」ポスター掲示、テレビで反戦訴えた女性に判決
ネットのほか、メディアや映画、広告での宣伝を禁じた。違反した場合、個人には最大40万ルーブル(約60万円)、法人は最大500万ルーブル(約740万円)の罰金が科される。当局には、チャイルドフリーの情報から「子供を守る」対策を取るよう求める。
ロシアでは急速な少子化が課題となっている。ロイター通信によると、ロシアで1~6月に生まれた子供は前年同期比約1万6000人減の約60万人で、1999年以降では最低だった。