「目の前の一戦一戦を頑張るだけですよ」と話す伊藤奎

　伊東競輪のミッドナイト「オッズパークのオズパ祭杯(F2)」が29日に開幕する。6RのA級特予選に出場する伊藤奎(25歳・福島=115期)に話を聞いた。 「間一髪セーフでした(笑)」 　今期好調な伊藤奎に、来期の級班についての話を振るとこう返ってきた。 　前期は早々に失格をしてしまい、その後は競走得点80台前半をいったりきたり。「今回点数を上げないといけないんです！」と張り切って臨んだ11月の松阪では7着を2本とってしまい、それを挽回するべく受けた地元戦の補充も痛恨の4、7着。「あの時はサスガにもう無理だと思いました(苦笑)」と2班残留はほぼ絶望的な状況となったが、最終戦の松山で着をまとめて点数アップに成功。これが大きかったようで、来期のチャレンジ降格を免れた。 　勝負駆けを成功させてからは別人になった。今期初戦の大垣で2勝を挙げると、1月の地元いわき平では久々のVも達成。その後もコンスタントに結果を出し続け、今年は全て予選突破、競走得点も90点台に乗せてきた。 「これはたまたまです(笑)。でもやれることはしっかりやっているので。S級？ まずは目の前の一戦一戦を頑張るだけですよ」とコメントこそ控えめだが、心技体充実の今はついつい気が緩んでしまう悪いクセも顔を出していない。この調子を維持して、初のS級点確保へと邁進していく！(netkeirin特派員)