「シダマツ」ペアでなくとも頂点へ パリ五輪・バドミントンダブルス銅の松山奈未、チームを引っ張って国スポで優勝 次週から志田千陽とともに国際大会出場へ
国民スポーツ大会(国スポ)は8日、佐賀県の唐津市文化体育館などで第4日の競技が行われた。 ■疾走するドルーリー朱瑛里はこちら【写真】 団体戦で行われたバドミントンの成年女子は、パリ五輪ダブルス銅メダルの松山奈未(26)を擁する熊本が決勝で福島を2―0で破り、2019年以来となる5年ぶりの優勝を飾った。松山は「今年こそ、という気持ちで挑んだので優勝できてうれしい」と白い歯を見せた。 熊本は強豪チームの再春館製薬所勢で臨んだ。松山はパリでペアを組んだ志田千陽(27)ではなく、郡司莉子(22)とのダブルスで出場。スピードある攻撃でストレート勝ちした。シングルスも明地陽菜(19)がラリーを制して主導権を譲らなかった。池田雄一監督は、チームをけん引した松山を「若手をフォローして頼もしかった。五輪以降、本当に成長したと思う」とたたえた。 松山は15日開幕のデンマーク・オープンに「シダマツ」ペアで出場予定。昨年は決勝で中国ペアにストレート負けを喫して銀メダルに終わり、悔しさを味わった大会だ。雪辱を狙う松山は「優勝を目指して頑張ります」と力強く語った。(山崎清文)