「海水ろ過する機械を購入されている。頭金はあなたが出す必要がある」70代女性が270万円詐欺被害=静岡市清水区
静岡市清水区に住む70代の女性が、国民生活センターの職員などをかたる人物に現金270万円をだまし取られる特殊詐欺事件がありました。 詐欺の被害にあったのは、静岡市清水区に住む70代の無職の女性です。 警察によりますと、12月10日午後2時頃、女性の自宅に国民生活センターの職員などをかたる人物から電話があり、「詐欺の名簿にあなたの名前が載っています。消去しますか」「消去するには代理を探し名義変更する必要がある」「名義変更するために個人情報を送ってほしい」などと指示があったということです。 女性はSNSや電話で相手とやり取りする中で個人情報を伝えたところ、「海水をろ過する機械を購入されている。機械の名義はかえるが、購入の頭金はあなたが出す必要がある」「お金はクーリングオフすれば返ってくる」「レターパックを用意し、その中にお金を入れて送ってください」などと金を要求されたということです。 その後女性は、12月22日に現金270万円を入れたレターパックを指定された住所に送りました。 女性は相手から「クーリングオフが完了すれば、銀行にお金が振り込まれる」と言われ、24日、銀行に行って口座を確認したところ振り込まれておらず、職員に相談し、職員が警察に連絡して事件が発覚しました。 現在、レターパックで現金を送ることは禁止されており、警察は「『レターパックで現金を送れ』は詐欺」と注意を呼びかけています。
静岡放送