「手仕事で組み立てた唯一無二の存在」...《名車を知り尽くしたフォトグラファー》が憧れを禁じ得ない「特別なクルマ」の正体
「不正解のクルマ」に光を当てる
一方、電気自動車らの登場により、絶滅危惧車へと変貌を遂げているのが往年のガソリン車たちだ。長年、エンジンという心臓を載せた車に魅了されてきた秦氏は業界の現状についてこう口にする。 「今は水素エンジンや電気自動車が続々と登場しています。それが時代の変化であり、環境的な機能美を持つ車こそが現代に求められている新たな美しさでもある。ただ私は車の魅力はそれだけではないとも感じています。仮に電気自動車が『正解のクルマ』なら『不正解のクルマ』となってしまったガソリン車はどうなってしまうのか。私としてはそんな彼らに光を当てるような撮影をこれからも続けていきたいと思っています」 秦氏と『車』の旅はこれからも続いていく。 写真集の発刊を記念して、来年1月18日(土)から2月18日(火)まで、カフェ併設ガレージ Kitasando garage / Flip Flip Coffee Supplyで、オリジナルプリントと写真集を展示販売。Kitasando garageがレストアしたヒストリックカーの展示もあり、クルマ好きには必見のイベントとなっている。 日時: 2025 年 1 月 18 日(土)~ 2 月 18 日(火) 8:30-18:00(土日祝日は 10:00-18:00) 場所: Kitasando garage / Flip Flip Coffee Supply 東京都渋谷区代々木 1 丁目 21-5 ……・・ 【もっと読む】ホンダ・日産の統合は、日本の製造業「終わりの始まり」か…いまや「最後の望み」が「家電・スマホ」の”二の舞”に
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