かなり使える!「自在な7シーター」 フォルクスワーゲン・ゴルフトゥーラン 英国版中古車ガイド
知っておくべきこと
英国市場の場合、2代目トゥーランの中古車価格は1万1000ポンド(約208万円)から。2018年式以降は1万3000ポンド(約246万円)以上、2020年式以降では2万ポンド(約378万円)以上は見ておきたい。 気筒休止システムを備える1.5 TSI 150の燃費は、デュアルクラッチATのDSGで15.2km/L。マニュアルなら15.4km/Lがうたわれる。ディーゼルターボの1.6 TDIの場合、DSGで17.8km/Lとなっている。 2代目トゥーランの信頼性は、さほど高いとはいえない。英国で該当するミニバンのクラスでは、7台中7位にランク付けされている。
購入時に気をつけたいポイント
■リコール 2代目トゥーランには、英国では多くのリコールが出されている。原因は、ライト類に対する警告灯、エアバッグとシートベルト・プリテンショナー、電源制御ユニット、ヘッドレスト、エンジンのトルク不足など。 燃料タンクの素材の厚みに関しても、リコールが報告されている。すべて対応済みか、ディーラーで確認しておきたい。 ■デュアルクラッチAT フォルクスワーゲンがDSGと呼ぶデュアルクラッチATは、高額な修理が必要になる故障が少なくなかった。2代目トゥーランでは症状は減少しているようだが、減速時に不自然な振動が生じないか、予め試乗で確かめたい。
トリムグレードとスペック
英国編集部がオススメするグレードは、SE。16インチ・アルミホイールにパワーウインドウ、プライバシーガラス、エアコン、ピクニックテーブル、アームレスト、フロントシート下部のトレイ、パーキングセンサーなどが備わる。
英国編集部の推しチョイス
■ベスト:1.5 TSI 150 マイナーチェンジで追加された、150psを発揮する1.5Lガソリンターボがオススメ。ディーゼルターボより中古車価格は安く、不満ない動力性能を発揮する。吹け上がりは滑らかで、ラインナップでは最も洗練されたユニットだ。 ■ワイルドカード:シトロエン・グランドC4 スペースツアラー グランドC4 ピカソとも呼ばれていた、フランス製の優れた7シーター・ミニバン。トゥーランより乗り心地は快適志向。ただし、同等に多彩なシートアレンジが可能なわけではない。
マーク・ピアソン(執筆) 中嶋健治(翻訳)