右折待ちのクルマは疑うべし!? 増加するバイクの右直事故をどう防ぐ?
スピードの出し過ぎも事故のもと
加えて、渋滞路などでのすり抜けも、あまりおすすめできません。前述の通り、右折車から見えづらくなるし、同じ車線のクルマが急に左折して巻き込み事故にもつながります。とにかく、自分のバイクが、ほかのクルマなどの死角に入っていないかは、常に意識した方がいいでしょう。 もちろん、公道で、速度の出し過ぎも御法度。前述した右直事故の原因になるだけでなく、前後左右からクルマや自転車、歩行者などが、どんな行動にでるのか分からないからです。常に、適切な速度で走りながら、周囲の状況をよく見て、可能な限り不測の状況に対処できるようにしたいですね。 ちなみに、筆者が体験した、自分のバイクが右折しようとして、信号無視の直進車と衝突しそうになったケース。あの時から、筆者は、その交差点だけでなく、ほかの道路でも、信号機が青になったからといって、すぐに右折しようと発進するのはやめました。青になっても一呼吸ほど待ち、対向車などが来ていないことを十分に確認しながら進んだり、曲がるようにしています。 例え、自分が、速度や信号機など交通法規を守って走っていたとしても、ルールを無視するドライバーやライダーなどはいるもの。そうした輩(やから)から、自分が被害を被る場合だってあることも十分に認識し、「かもしれない運転」をするようにしています。
交差点など要注意ポイントでは心や体の準備を!
なお、これも、警察庁のデータでは、バイク乗車中の死者数を通行目的別にみた場合、自動二輪車では「ドライブ」、「観光・娯楽」などが増加。原付バイクでは「通勤」、「業務」などが増加したそうです。 125ccを超えるバイクでは、ツーリングなどの旅先での事故、原付バイクでは、仕事の行き帰りや運送業務中の事故による死者数が多かったということですね。 ということは、ツーリングなどバイク旅の時だけでなく、特に、原付バイクなどでは、通勤・通学、買い物などでも、事故に遭わないための対策を考えながら走ることが大切だということでしょう。 といっても、なにも常にビクビクしたり、ドキドキしがら走る必要はないと思います。そんな感じでバイクに乗ると、楽しくないですし、体が硬くなり、とっさの対応がしづらくなり逆に危ないですから。 まわりをよく見ながら、常に平常心を保ち、交差点など要注意ポイントを走るときだけ、できるだけ安全な走りができるように心掛けたり、心や体の準備をする。これが一番の対策法ではないかと思います。 *写真はすべてイメージです
平塚直樹