たった10分でつくれる「夏休み弁当」。卵焼きもレンチン、残り物も活用
アイラップを使えば火を使わない卵焼きも簡単
夏の朝は極力電子レンジのみで調理を済ませたいことも。卵焼きはレンチン可能なアイラップでつくる手もあります。 「アイラップに卵2個、絹豆腐約100g、白だし大さじ1、みりん大さじ1を入れて袋の外から豆腐を潰しながら混ぜ、深さのある容器に入れて、600Wで4分加熱します。あとは粗熱が冷めるまで放置して切って入れるだけ。切るときは真ん中から切って、半生の場合は加熱時間を追加するとおいしくできます」
市販品を使うことに罪悪感を覚えなくていい
また、火を使わずに済む市販品も便利ですが、少し罪悪感を覚えることもあります。 「手づくりのお弁当は理想的ですが、冷凍食品など市販品の多いお弁当でも栄養を摂取することがなによりも大切です。子どもが元気でいるためにはエネルギー補給がしっかりできていることが大前提。まずは食べることを優先し、市販品でも適切な栄養を確保しましょう」 山下さんも市販品を活用してお弁当をつくることもあるそう。 「石井食品の『ミートボール』・『とりそぼろ』・『有明鶏のかしわめし』、はごろもフーズの『さばで健康』も、素材がよくスーパーなどで手に入りやすい食品なのでおすすめです。また、ヤマキの『けずり粉』は、おにぎりに混ぜたり野菜にかけるだけでも栄養価がアップするので重宝しています」
残り物を活用した栄養たっぷり時短弁当
山下さんの手間をかけずにパパッとつくった時短栄養満点弁当。 ・お米:カツオ節とゴマ、しょうゆをたらして混ぜたおかかご飯 ・から揚げ:前の日の夕飯メニューをお弁当用にお肉を小さく切って作成、朝はトースターで温めて投入 ・卵焼き:アイラップを使ってレンジで簡単 ・ニンジンシリシリ:前の日の夕飯メニュー。ツナでタンパク質アップ。バターで炒めることでカロリーも上がりエネルギーが続く ・ブロッコリー:冷凍品を解凍
山下さん流時短術でお弁当を10分で「つくってみた」
小学生の子どもがいる筆者も、山下さんのアドバイスを受けて、10分で完成する本気の手抜き弁当をつくってみました。 ・鶏そぼろご飯:白米に石井食品の市販品をかけただけ ・ゆで卵:前日に電子レンジ調理・ゴマと塩昆布をかける ・おさかなソーセージ:ニッスイの市販品を使用 ・ごぼうサラダ:フジッコの市販品を入れただけ ・オクラ:ニチレイの『きざみオクラ』にカツオ節としょうゆをかける ・ミートボール:石井食品の市販品を活用 ・プチトマト ・バナナ:カットしてはちみつとレモン汁をかける 冷凍オクラにゴマと鰹節をかけ、石井食品のミートボールとそぼろを使いました。まったく火を使わないお弁当ですが、子どもからは「いつもよりお腹いっぱいになった」と完食してもらえました。 夏バテしそうな熱さが続く季節、疲れがたまって体調を崩さないように母親が無理をしないことも大切。大人も子どもも笑顔が増えるよう、「おいしい手抜き術」を活用していきたいですね。
星子