スペインの“ビッグ3”、それぞれの歓喜と失望【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
“アップデート”ができないシメオネという監督の限界
どんなに補強に金をかけても、新たに獲得した選手を監督がチームに取り込めないようでは……。シメオネは改めて限界を露呈した。(C)Getty Images
3冠に向けてひた走るバルセロナ、無残にもチャンピオンズ・リーグ(CL)の舞台から引きずり降ろされたアトレティコ・マドリー、そして暗闇の中にようやくジダンという一筋の光を見出したレアル・マドリー。ラ・リーガを代表する“ビッグ3”の歓喜と失望に触れる。(文:ヘスス・スアレス・訳:小宮良之 2019年4月4日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック スペイン』を転載) ―――◆―――◆――― 歓喜と失望が交錯する勝負の世界は、いつだって残酷だ。ただ、勝っても負けても、良い時も悪い時も、フットボールの本質を見失ってはならないことに、変わりはない。 ディエゴ・シメオネ監督が率いるアトレティコはいま、大きな失望に包まれている。彼らはCLのラウンド・オブ16で、ユベントスにまさかの逆転負けを喫したのだ。ホームの第1レグで2-0の勝利を収めながら、トリノに乗り込
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