急展開!「自民党総裁選 次期首相レース」これが最新下馬評。岸田首相の不出馬表明であの男が大本命に浮上!?
■新総裁選出直後の解散・総選挙が既定路線 いずれにせよ、9月末には「新総裁=新政権」が誕生することが確定し、政界は大きく動き出した。 「新政権が発足すれば、すぐにでも解散・総選挙になるというのが永田町の暗黙の了解です。例えば小泉さんが新首相になれば、そのフレッシュ感から当初は政権支持率が爆上がりするはず。その間に衆院選をやれば、どんなに悪くても自民・公明で過半数はなんとか維持できるというシナリオです」(前出・鈴木氏) 実は、それを受けて立つ野党第1党の立憲民主党も、9月23日に代表選を行なう。しかし、裏金問題を契機に躍進を狙っていたはずが、東京都知事選での蓮舫氏の大敗以来、どうにも勢いがない。 「立憲代表選に出馬が決まっているのは泉健太代表、枝野幸男前代表くらいで、率直に言って新鮮味がまったくない。小沢一郎氏と野田佳彦元首相が若手を立てようと動いていますが、いまだに具体的な名前は聞こえてこず、〝昔の顔〟ばかりが悪目立ちしています」(立憲番記者) 元自民党衆院議員の安藤 裕氏は、両党の現状にこう苦言を呈する。 「世論調査によれば、立憲中心の野党連立政権を望む声は有権者の4割近くにまで広がっている。衆院選の小選挙区で勝つには野党がまとまるしかないのですが、今の立憲は結集の軸を打ち出すこともできず、政権交代を成し遂げようという覚悟が見えません。これでは野党第1党というより〝自民2軍〟のようなもので、代表選に注目が集まりようもありません。 一方の自民は、小泉さん、小林さんといった若手議員の出馬で、刷新〝感〟は生まれるかもしれない。ただし、それは表向きのことで、本質は変わりそうもありません。 これだけ経済指標が悪化し、多くの国民の暮らしが苦しいのだから、本来なら総裁選の場で消費税を下げるくらいの骨太の論議をすべきですが、聞こえてくるのは相変わらず、キングメーカーがどう動くとか、数合わせがどうなるとか、そんな内向きの話ばかり。もはやその劣化ぶりは絶望的状態と言われても仕方ないでしょう」 8月20日には自民党の選挙管理委員会が総裁選の日程を決定し、出馬を狙う面々が本格的に動き出す。 写真/時事通信社