急展開!「自民党総裁選 次期首相レース」これが最新下馬評。岸田首相の不出馬表明であの男が大本命に浮上!?
■現職として負けるのはプライドが許さない では、なぜ岸田首相はその〝既定路線〟を放棄せざるをえなかったのか。自民党旧安倍派関係者が解説する。 「端的に言って、再選の目が薄いと判断したからです。特に、待望論が高まりつつある小泉進次郎元環境大臣の存在を脅威に感じたようです」 党内では7月末頃から、「政治刷新」を合言葉に、ふたりの若手議員を総裁選に担ぎ出そうという動きが急速に強まっていたという。 「そのひとりが〝コバホーク〟の愛称で知られる当選4回、49歳の小林鷹之前経済安全保障大臣。東京大学卒、財務省勤務、ハーバード大学留学のキャリアを持つ政策通で、若手だけでなく、もともと所属していた旧二階派のベテラン勢や甘利明前幹事長らの支援を受けています。すでに推薦人集めも終わり、出馬表明を待つだけという状態です」(自民党番記者) そして、もうひとりが当選5回、43歳の小泉氏だ。 「50歳まで総裁選には出馬しないと静観していたはずが、7月下旬から街角の書店に出没したり、中小企業を視察したりとメディア露出を増やしている。党内では出馬はほぼ確実とみられています」(自民党番記者) しかも、この動きは傍流にとどまらなかった。前出の旧安倍派関係者が言う。 「〝進次郎が出馬へ〟という情報が党内に出回っていくと、堰を切ったように多くの議員が〝進次郎推し〟へと動き出した。『菅 義偉元首相は石破 茂元幹事長でなく、進次郎を担ぐ』との観測が広まったことも大きく影響しました。 相次ぐ派閥解消で勢力構図が見えづらくなった党内では、もともと無派閥だった70人超の議員が今や事実上の最大グループにのし上がっており、菅さんはそのトップです。そこに他グループからも勝ち馬に乗ろうとする議員が続出すれば、岸田さんは太刀打ちできません。 総裁選で現職の首相が、重量級閣僚の経験すらない40代の議員に敗れるなどということは、岸田さんのプライドが許さないのでしょう。党再生のために潔く身を引き、世代交代を進めたという好印象が残れば、退任後の政治生命も保てるという計算もあったはずです」