60歳定年後、再雇用で「月給30万円」から「15万円」に減りました。そのうえ「高年齢雇用継続給付率」が15%から10%に改悪されるってほんとですか? 支給額はどれくらい減るのでしょうか?
実際にもらえる金額はどのくらい減る?
60歳時点の月給が30万円、60歳以降は月給15万円に低下したケースを例に比較してみます。前提として60歳以降の賃金が50%になっていますので、最大の給付率(15%)で高年齢雇用継続基本給付金を受けることができます。給付金の月額は次の通りです。 ●現行制度:15万円の15%である2万2500円(5年間で最大135万円) ●改正後:15万円の10%である1万5000円(5年間で最大90万円) このように2025年4月1日以降に60歳に達する人は、仮に同じ給与条件だったとしても高年齢雇用継続基本給付金の支給額は毎月7500円、5年間で最大45万円の減額となります。 ちなみに月給40万円から20万円に減額した人の場合、給付金は毎月3万円から2万円に減額となり、5年間で最大60万円の減額となります。
まとめ
高年齢雇用継続基本給付金は、60歳以降の賃金が60歳時点に比べて75%未満に低下した状態で働き続ける場合に支給されます。2025年4月以降に60歳に達した人は、給付率が現行の最大15%から最大10%に減少するので、減少分は生活費の見直しや副業、資産運用で補うことを検討しましょう。 出典 厚生労働省 ハローワークインターネットサービス 雇用継続給付 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部