「加熱の仕方を間違えると老化防止効果が台無しに」やっている人多数【ニンニク】のNGな調理法とは?
食欲をかき立てる独特な香りのにんにく。古くから強壮作用がある植物として知られていますが、近年はアンチエイジング効果があるとして注目されています。そこで今回は、にんにくに含まれている老化防止成分についてご紹介します。また、調理の際の注意点も見ていきましょう。 *写真で見る→やっている人多数!【ニンニク】のNGな調理法とは? ■にんにくにはどんな老化防止成分があるの? にんにくに含まれる栄養素として一番注目したいのは抗酸化成分アリシンです。アリシンは、体内でビタミンB1の吸収率を高め、エネルギー代謝をスムーズにしてくれます。スタミナ補給になる他、疲労回復効果も期待できます。血行を促進してくれる効果があるので、冷え性改善や血栓予防にも役立ちます。色々な角度から老化を防止してくれる、まさにアンチエイジング食材といえますね。 ■アリシンはレンチンするとどうなる? にんにくに含まれるアリシンは、もともとは硫化アリルという成分です。硫化アリルは不安定な性質で、加熱によって変化します。にんにくを切らずに丸ごと電子レンジで60秒加熱すると、アリシンの形成がブロックされてしまいせっかくの効果がなくなってしまいます。アリシンはにおいの元でもあるので、におい消しには電子レンジにかけるのが有効です。しかし、アンチエイジング効果がなくなってしまうのでおすすめできません。 ■アリシンをキープするには? アリシンは、切ることで活性化するため、みじん切りかすりおろして使うと良いでしょう。また、水に溶け出しやすい成分なので、茹でたり煮込んだりする場合は、先に炒めてからにすると油が成分を守ってくれます。一番おすすめは炒め料理。にんにく特有の香りを引き出し、アリシンの効果もキープさせることができます。ただし、高温で炒めすぎるとアリシンの効果が消えてしまうので、弱火で加熱することがポイントです。 ■まとめ にんにくの老化防止成分アリシンの効果を発揮させるには ♦切らずに電子レンジで加熱はNG ♦みじん切りorすりおろして活性化 ♦水を使う調理には先に油で炒めてから ♦炒める時は弱火で低温加熱 いかがでしたか?にんにくを上手に活用して、アンチエイジングに役立ててみてくださいね。 参考文献: 完全版その調理、9割の栄養捨ててます!/世界文化社 あたらしい栄養学/高橋書店 ライター/やなぎかおり 特別養護老人ホームにて介護食の大量調理と栄養士業務を経験。働きながら管理栄養士の資格を取得。その後、中学校給食センターにて献立作成、給食管理、食育授業に携わる。結婚、出産を経て、ヘルスケア栄養指導士を取得。子育てをしながら栄養に関する記事執筆を行っている。 協力/NS Labo
NS Labo(栄養サポート研究所)