平安時代の優雅な雰囲気を再現!紫式部がただ一度、都を離れてくらした地
福井県越前市
20代半ばの紫式部は、越前守となった父・藤原為時(ためとき)の赴任地である越前国府(現・越前市)に居を移し、ここで1年余りを過ごした。 1986年、この地に紫式部公園が開園。京にあった貴族の邸宅を復元したもので、その規模の壮大さを実感できる。また、寝殿造の一部を正確に再現した釣殿と池のロケーションは、平安時代の風情を見事に表現している。 2021年4月には公園の無料休憩所をリニューアルし、「紫式部と国府資料館」(愛称・紫ゆかりの館)としてオープンした。館内ではアニメーションや紙人形を用いて紫式部と越前との関わりを解説。遠く都を離れた紫式部の望郷の想いや、『源氏物語』に表現される詩情に触れることができる。 紫式部公園 入園自由/北陸線武生駅からバス20分、紫式部公園口下車すぐ(日曜、年末年始運休)/電話0778・22・3012(越前市都市計画課) 紫ゆかりの館 9時~17時/月曜(祝日の場合は翌日)休、年末年始休/無料/紫式部公園西側に隣接/電話0778・43・5013 ※「旅行読売」2024年2月号の特集「紫式部ゆかりの地へ」より