問われる運転手の健康管理 専門家も指摘“低血糖の危うさ” 札幌・小学生死亡事故の“警鐘”
専門家も警鐘“低血糖リスク”体調管理必須
専門家は低血糖にならないように常に体調管理が必要だと指摘します。 (北海道大学病院 糖尿病・内分泌内科中村昭伸 診療准教授)「食後の血糖値を下げるための注射を打ったにもかかわらず、食事をとらなかったり、激しい運動をした場合に下がりすぎるということが起こりえる。それが低血糖状態。脳にぶどう糖が行かなくなるので、それによって意識がなくな ってしまい倒れてしまう」
意識障害にならないための“ルーティーン”
(糖尿病患者の男性)「1日分の針を準備するのがルーティンですね」 小学1年生の時に1型糖尿病と診断された男性です。 生活習慣とは関係なく発症する1型糖尿病は、1日4回のインスリン注射が欠かせません。
(糖尿病患者の男性)「こうやって血がでます。血液をつける、どのくらいだろう…136!普通の人だと80~110ってところで、110でも普通の人だと高いんですけど、136は悪くない数字です」
低血糖にならないようにするため、重要なのが食事です。 (糖尿病患者の男性)「カレー鍋です、野菜たっぷりのカレー鍋。(炭水化物を取ると)血糖値が上昇しちゃうんで、それを抑えるために野菜から食べる。インスリンを使うものとしての責任感ですね。インスリンは一歩間違えれば凶器にもなるので、 打つんだったら食べろ」
通勤などで車を運転することが多いという男性。血糖値が下がりすぎた時のために車内にあめを常備するなど、体調管理には最大限の注意を払っています。 (糖尿病患者の男性)「血糖が低いかもしれないとちょっとでも思ったら、(血糖値が)ちょっと高めでもいいから食べておいて、安心して運転したいと思っています。インスリンを使う人は責任を持って使わないといけないと思う。使うんだったら低血糖を起こさない」
2014年、大阪の御堂筋で、車が暴走し3人が重軽傷を負った事故では、被告の運転手が過失運転致傷の罪で執行猶予付きの有罪判決を受けました。