〔東京外為〕ドル、153円台半ば=日米金融政策結果前に調整売り(18日午後5時)
18日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日米の金融政策会合の結果公表を明日に控える中、調整売りが優勢となり、1ドル=153円半ばに下落した。午後5時現在は、153円57~59銭と前日(午後5時、154円06~08銭)比49銭のドル安・円高。 ドル円は早朝、やや売りが優勢となり、153円30~50銭台で推移した。仲値に向けては、国内輸入企業のドル買い・円売りが強まり、153円70銭台に浮上。買い一巡後は、153円50~70銭台で小動きとなった。 午後に入ると、持ち高調整のドル売り・円買いが広がり、153円30銭台まで水準を切り下げる展開になった。その後は押し目買いが入り、153円50銭台に浮上した。 市場では、FRBの利下げを確実視する一方、日銀の利上げは見送られる公算が大きいと見る向きが多い。FOMCではドットチャートに注目が集まっており、「市場の織り込み通り来年の利下げが2回と示されれば、ドル円は1円程度上昇する」(外為仲介業者)との声が聞かれた。 日銀については「植田総裁が会見で1月の利上げを示唆すればドル売り・円買いで反応し、151~152円程度まで下落するだろう」(国内証券)との声が聞かれた。一方、別の関係者は「総裁が引き続き経済・物価の状況を見極めるなどと利上げに慎重な姿勢を示せば、155円前後まで上昇する」(国内銀行)と話す。 ユーロは対円で下落、対ドルは横ばい。午後5時現在は、1ユーロ=161円20~21銭(前日午後5時、161円72~75銭)、対ドルでは1.0496~0497ドル(同1.0497~0498ドル)。