「誇れる強みがない」と悩む人が、なりたい自分になるための9つのステップ
未来の自分は、方法次第で先取りできる
ステップ4は「キャラクターの要素から理想の自分を想像する」ことです。「すでにあるけど、今以上にいろんな場面で実感できたらいいかどうか」「今はないけど、この先持てるようになったらいいかどうか」、これらの2点を考え、あったらいい要素を未来の自分が持っている姿をちょっと想像してみましょう。今と違う自分が将来どんなことをやったり、言ったり、人とかかわっているか。新たな要素が加わったら、今とは違う生活や、やってみたいことも出てくるかもしれません。 ステップ5は「理想の一日を書き出す」こと。あなたが本当にいいなと思う「理想の一日」を書き出してみてください。文章でもいいですし、絵や理想にぴったりの写真や雑誌の切り抜きなどを集めて大きな紙やボードに貼っていただくのでもOKです。 文章を書き出す際の注意点は2つあります。まず、表現は否定形を避け「肯定文」で書くこと。例えば「お金を無駄遣いしない」ではなく、「本当に必要なもの、大切なものだけを手にするために、生きたお金を使う」というかたちです。次の注意点は、「時制を現在進行形にする」ことです。理想の生活を送っているあなたはどこで、誰と、どんな生活を送っているでしょうか。妄想力全開で書き出してみてください。 ステップ6は「理想の自分になって先取り体験する」ことです。理想の自分が未来に行いそうなことを、ちょっと背伸びしたり、お金が必要だったりするかもしれませんが、実際に体験してみることが重要です。体験するときのポイントはひとつだけ、すでに理想の状態を手に入れている前提で行動するということです。頭の中で妄想を全開にして、はじめての行動でも、当たり前のように振る舞ってみる。最初は気恥ずかしいかもしれませんが、意外と周りの人は気にしていませんので堂々と。慣れてくると案外楽しいものです。
新しい自分を得るために、手放したい自分も理解する
ステップ7は「手放したい自分を書き出す」ことです。理想の自分になるために今の自分のキャラクターをどう変化させていきますか?新しく持ちたいキャラを加えるだけだと、かなりの多面体になりそうです。それならば、いい部分を失わずどうにかしたい部分を手放していくほうがよさそうです。 「手放したい自分」を書き出しましょう。誰にだって自分の嫌な面があります。勇気を出して自分と向き合い、書き出すことをやってみましょう。 書き出したら、書いたものをどうしたい気分になるか、自分に問いかけてみます。「やっぱり見たくない!」となれば、実際に見ないようにするアクションを取ります。シュレッダーにかける、焼く、ビリビリに破く、はさみで切り刻む、くしゃくしゃと丸めてゴミ箱に放り込む、黒のペンやクレヨンなどで塗りつぶすのもいいかもしれません。実際のアクションを通じてネガティブな要素を手放すことで、新しいあなたが持ちたい、いい面を取り入れるスペースができます。部屋の断捨離と同じです。 ステップ8は「今の自分にできそうなことをする」ことです。質の良い睡眠を取る、疲れたと思ったら無理せずこまめに休息を取る、ストレッチをする、糖分を控える、深呼吸をする、身体の力をゆるめるなど、理想の自分になるために今の自分にできそうなことを考えてみます。 ステップ9は「できそうなことから順に行動する」ことです。いくつか考えたらどれからならすぐにできそうかを考え、行動する順番をつけていきます。そして1番目から順に、コツコツとやっていきましょう! いいなと思う理想のキャラを取り入れたあなたが未来にいると想像して、その自分が過ごす理想の一日を、未来を先取りして実際に今、過ごしてみる。「じぶん大掃除」をして、空いたスペースに理想の自分をつくっていくために、すぐにできることを見つけコツコツとやっていく。言われてみればそのとおり、なことだったかもしれませんね。しかしながら「知っている=できている」とはならないのが、私たちの現実です。 知っていることを実践し、習慣化する、というステップを踏んで、無理なく寄り道せず、変化を楽しみながら、なりたい自分になっていきましょう。
龍夏(メンタルコーチ)