「仕事がなくても焦らなくなった」2児の父・スギちゃん 育児を経て考え方が変化「父として尊敬されるとかはどうでもよくて」
■「女性は子育てについて何でも知っている」と思い込んでいた ── 子育てのやり方をめぐっても、ケンカになったことがあったとか。 スギちゃん:女の人は出産前から子どもと繋がっているわけじゃないですか。だから、男としては「女性は子育てについて何でも知っている」と思い込んでいるんですよね。だから、上の子がまだ生まれて間もないころ、ずっと泣いていて俺がどうしていいのかわからないことがあって。それで「どうしたらいい?」と聞いたら、「私もわかんないよ」って言われたんです。そのときに「あ、ふたりで考えてかなきゃダメなんだ」と目が覚めたんですよね。
当時は、子どもを産んだ女の人はもう子育ての教科書だと思っていたんですよね。聞いたら正解を答えてくれるものだって。「こういう理由でこの子は泣いているんだよ」って教えてくれるんだと思っていた。でも、女の人だって子育ては初めてだから、スタートは同じだったんだなって痛感しました。 ── 素敵な気づきですね。今はお子さんも成長して、育児も当時の大変さは変わりましたか? スギちゃん:男の子同士なので、とんでもなくうるさいですね。あとは、まだ甘えたがるんで、抱っこがまたとんでもなく重たいんですよね(笑)。子どもは若いうちに産んだほうがいいという理由がわかる。20~30キロある子どもをずっと抱っこはできないし、今俺は50代なので、大変さはすごい感じますね。
あとは、すぐケンカするんです。本来だったらおもちゃをひとつ買ってあげて「交代で遊ぶんだよ」と言えばいいところなんだけど、結局ケンカになりそうだから、1人ひとつずつおもちゃが必要になったりして。 ただ、先日何かで読んだんですが、子どもは甘えたいときには甘えさせてあげたほうが自立が早いと書いてあったんですよね。だから「やって」って言われたときに、親が「自分でできるでしょ」と突き放すと、余計に自立が遅れる、と。