「進次郎、頭いいじゃん!」 記者会見で好感度爆上がりの小泉氏、「進次郎構文」ディスりはどこへ…“失礼質問”を好機に変えられる人の特徴
小泉議員に話を戻すと、2019年に開催された国連の気候変動サミットでの発言あたりから、メディアで叩かれることが多くなっている(ちなみに、この年にアナウンサーの滝川クリステルさんと結婚され、注目を浴びている)。 最近では、小泉氏の独特な言い回しは「ポエム」「進次郎構文」と呼ばれ、インターネットミーム化(ネット上で人々が模倣して広がっていくネタ要素の強い文章や動画、画像のこと)に至っている。 だいぶ前のことになるが、筆者は小泉議員の講演を直接聞いたことがある。現在メディアで報道されているのとはだいぶ異なり、非常に明晰でカリスマ性のある人物だという印象を受けた。「いずれ、この人は総理大臣になるんだろうな」と思わずにはいられなかった。
筆者の当時の印象が正しいか、メディアの報道が正しいかはさておき、少なくとも「知的レベルが低い」と言われるような人物ではないことは、今回の切り返しから見ても確かではないかと思う。 ■メディア対応で評価を下げる人のほうが多い メディア対応をうまくやって評価を上げる人が少なからずいるのは事実だが、むしろ対応を誤って評判を下げてしまう人のほうがはるかに多い。 政治家で言えば、森喜朗氏が代表的だ。筆者は森氏とは直接面識はないのだが、東京五輪の関係で、森氏と一緒に仕事をしていた人たちは、口を揃えて「森さんは有能な方だ」と言っていた。メディアの報道と、直接仕事をした人の評価が180度異なることに驚かされた。
確かに、森氏の発言をすべて読むと、メディアで報道されていることとだいぶ主旨が異なることも多い。一方で、メディアで叩かれやすい言動を取ってしまっていることも事実なのだが……。 最近の事例で言えば、今年7月の東京都知事選に出馬した石丸伸二氏とタレントの山崎怜奈氏のやり取りが思い出される。 山崎氏からの質問に対して「大変申し訳ないのですが、前提のくだりがまったく正しくないなというふうに感じました」と回答。山崎氏が「すみません、不勉強で……」と詫びつつ食い下がると、「それは見方が違うんじゃないでしょうか」と反論した。