【絵本のことば】『あめのひのおるすばん』|「わたしの おねがい…」
古今東西の名作絵本から、印象的なことばを日替わりで紹介。留守番をする少女の心情と雨の日の様子を水彩画で見事に描いた、岩崎ちひろの代表作から。 【フォトギャラリーを見る】 わたしの おねがい おまどに かいた ある雨の日、家で母を待ち留守番をするひとりの少女。ひとりきりが心細く、不安な少女のモノローグで、お話は静かにゆっくりと進む。心の機微を捉え、言葉ではなく多数の色が重なり、にじみ、広がる、鮮やかな水彩画で表現した、岩崎ちひろの代表作のひとつだ。 少女は、雨だれの音に耳を傾け、雨にぬれた窓に落書きをしてみる。直接的に雨を描かずとも、雨の日の情感を見事に映し出している。
photo_Kazuyoshi Aoki text_Kana Umehara, Ayumi Shirasaka edito...