公式戦初打席で放った今大会第1号アーチ 東海大菅生の鈴木悠平
待望の今大会初本塁打を放ったのは、公式戦初打席の背番号「17」――。兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開催中の第93回選抜高校野球大会は第5日の24日、第1試合の聖カタリナ学園(愛媛)―東海大菅生(東京)の1回戦で、二回に東海大菅生の鈴木悠平右翼手(2年)が左翼ポール際にソロ本塁打を放った。今大会13試合目で飛び出した大会第1号は、金属バットが登場した第47回大会(1975年)以降で最も遅く、センバツでは令和になって初の本塁打となった。 【試合の様子を写真特集で】 鈴木悠は「6番・右翼」で先発出場。二回に先頭打者で右打席に立つと、3ボール1ストライクから120キロの浮いたスライダーを引っ張り、打球は左翼ポールを回り込むようにスタンドに飛び込んだ。三塁塁審が何度も右手を回すと、鈴木悠は一塁ベース付近で軽くガッツポーズを作った。 大阪府出身の鈴木悠は、中学のボーイズ時代は通算32本塁打を放った強打者だったが、昨秋の東京大会は出場がなく、今大会が公式戦初のベンチ入りだった。「ペットのインコとしゃべること」が趣味という2年生が、先陣を切った。 また、東海大菅生は三回1死一塁から3番・千田光一郎中堅手(3年)が左越えに2ラン。これがセンバツ通算800号のメモリアルアーチとなった。【安田光高】 ◇全31試合を動画中継 公式サイト「センバツLIVE!」では、大会期間中、全31試合を中継します(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2021)。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)でも展開します。