ユベントスは三重苦の中であがいている傷ついた老貴婦人【現地発】
チームの「顔」である前線にトップクラスが欠けたまま
陣容はワールドクラスのカンピオーネが不在。チームの「顔」である前線も、ヴラホビッチ(左)とキエーザ(右)が突き抜けられず……。(C)Getty Images
イタリアきっての名門が、またしても1年を無駄に費やそうとしている。今のユベントスは、ワールドクラスのカンピオーネが不在の陣容、時代遅れの戦術に囚われた監督、サッカーの現場を知らない経営陣という三重苦の中であがく、傷ついた老貴婦人でしかない。(文:マウリツィオ・クロゼッティ/訳:片野道郎 2024年3月7日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イタリア』を転載) ―――◆―――◆――― セリエA優勝回数、サポーター数ともに最多を誇るイタリアきっての名門クラブであるユベントスが、小さくない困難に直面している。前経営陣による不祥事でセリエAでの勝点減と欧州カップ戦への出場資格剥奪という処分を受けた昨シーズンに続き、この2023 -24シーズンもまた、未来に向けた何かを築けないまま、目先を凌ぐことだけで1年を無駄に費やそうとしている。 2月4日に
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