【MotoGP】クアルタラロ「予選Q2へダイレクト進出……でもどうやったか分からない」フィーリング一変の謎追う|フランスGP
MotoGP第5戦フランスGPの初日に、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)は予選Q2へ直接進出となるタイムをプラクティスで記録した。しかし、クアルタラロはこのタイムをどうやって出したか分からないと振り返っている。 【リザルト】MotoGP第5戦フランスGP 初日結果 ヤマハは2024年シーズンに復活を目指したものの、開幕から序盤戦を経た段階では、依然上位勢とは差が大きいことが明らかになるなど、苦しい状況が続いてきた。 しかしフランスGPで、クアルタラロは初日に躍動。プラクティスで10番手タイムを記録し、予選Q2への直接進出を決めた。これはヤマハとしては大戦果といえるものだろう。 母国戦ということでエクストラパワーが発揮されたというのも有りそうな話だが、クアルタラロは今回のタイムをどうやって記録したのか「分からない」と語っている。 「分からないんだ。全力でプッシュしても、僕らがこのバイクで稼げるタイムというのはあまり多くない」 「より固めのフロントタイヤをチョイスしたのは、素晴らしい選択だったと思う」 「それで、僕は限界までプッシュしていたんだ。最初のタイムアタックをした時は8番手だったと思う。もっとプッシュする必要があって、タイムを改善できた。限界だったけど、Q2へ直接進むことができたし、それ以上に3番手までコンマ2秒差まで近づくことができた。これはポジティブだよ」 なおヤマハは第4戦スペインGP後の公式テストで、一新されたマシンを持ち込んでいた。フランスGPにはスイングアームなど一部が持ち込まれるのではないかとも見られていたが、クアルタラロによるとマシンには変化は無いようだった。 「何もないよ。残念だけど、まだなんだ。僕らはスタンダードなバイクに乗っていて、特にグリップに関しては前進する必要がある。トラクションもそうだけどね」 クアルタラロは今シーズンのヤマハにとって、リヤのグリップ不足は常に問題になってきた点であり、グリップレベルの変化がバイクに及ぼす影響の大きさも、解明しなくてはいけないと語った。 「グリップが僕らの主な問題なんだ。明らかに今朝のミディアムタイヤでは悪夢のようだったからね」 「バイクじゃなくて、タイヤなんだ。少しグリップが得られると即座にバイクのフィーリングがまるっきり変わってしまう」 「だからこそ、なぜグリップが良くなるとマシンの感触が一変するのか、それを理解する必要がある。以前はパフォーマンスが下がるにしても、今ほど劇的ではなかったからだ」 「現時点で僕らが改善すべき主な問題は、グリップとコーナリングなんだ」
Lewis Duncan