移籍を考えるべき? 出場機会に飢える外国人Jリーガー(8)今季プレータイムは55分…。15歳でデビューの神童
2月に開幕した明治安田生命J1リーグも第17節までを消化し、シーズン後半に差し掛かっている。期待通りの活躍を見せる選手がいる一方で、高い能力を有していてもクラブの事情などで出場機会が与えられない外国人がいる。今回は今季のJリーグで出場機会が得られていない外国人選手を紹介する。(成績は『transfermarkt』を参照)
MF:エカニット・パンヤ(タイ代表) 生年月日:1999年10月21日 所属クラブ:浦和レッズ 今季リーグ戦成績:6試合0ゴール0アシスト タイの至宝であるエカニット・パンヤは、今すぐにでも結果が欲しい選手の1人だ。 タイリーグのチェンライ・ユナイテッドで、15歳11ヶ月という衝撃の若さでプロデビューを果たしたエカニットは、その後国内リーグで活躍を続けた。細かい部分の技術に優れ、特に高品質であるキックを活かして決定機を生み出すゲームメイカーであり、2019年にはタイ代表デビューも飾っている。 22/23シーズンには28試合3ゴール4アシストという成績をマークし、シーズンオフに浦和レッズへ2023年末までの期限付き移籍で加入した。少ない出場機会の中でアピールしたいパンヤは、10月のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)・ハノイFC戦で途中出場ながらゴールを記録。浦項スティーラース戦でもアシストを記録し、2024年末までのレンタル期間延長を勝ち取った。 しかし、今季リーグ戦でここまで出場した6試合はすべて途中出場(55分)と、今後長く同クラブに残留できるかという点には疑問符が付く。タイには、かつて北海道コンサドーレ札幌や川崎フロンターレで活躍したチャナティップ・ソングラシンという偉大なJリーグの先輩がいる。エカニットもこの正念場をくぐり抜け、タイのレジェンドと肩を並べる活躍を期待したい。
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