ベンゼマ、レアルで苦戦するエンバぺにアドバイス?「彼は本当の”9番”ではない。だけど…」
アル・イテハドに所属する元フランス代表FWカリム・ベンゼマが、スペインのテレビ番組に出演し、古巣レアル・マドリードで苦戦するフランス代表FWキリアン・エンバぺについて言及した。スペインメディア『マルカ』がコメントを伝えている。 今季から鳴り物入りでレアル・マドリードに加入したエンバぺ。ここまで公式戦14試合に出場し8ゴール2アシストを記録しているものの、パリ・サンジェルマン時代に見せた圧倒的なプレーをファンに見せることはできていない。カルロ・アンチェロッティ監督の下ではセンターフォワードとして起用されているが、連携面でのミスが目立ち、ファンから懐疑的な目を向けられている。特に、10月26日に行われたラ・リーガ11節バルセロナ戦(0-4●)では8回もオフサイドを取られてしまい、自身初の“エル・クラシコ”で大敗の一因となってしまった。 そんなエンバぺに対してレアル・マドリードで合計354ゴールを決めた“レジェンド”であるベンゼマは、「僕の考えでは、エンバぺは代表チームでもセンターストライカーではないということが問題だと思っている。9番としてプレーするたびに、彼はしっくりこない。それが彼のポジションではないからね」と、ポジションに問題があると持論を展開。しかし、「左サイドには彼と同レベルの選手、ヴィニシウスがいる。だから問題なんだ。ヴィニシウスを9番や右サイドでプレーさせることはできない。なぜなら、ヴィニシウスは左サイドでプレーすると、どの試合でも違いを生み出すからさ」と、先月の2024バロンドールで2位にランクインしたブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールの存在がエンバぺがセンターフォワードとしてプレーしなけばいけない理由だと指摘した。 続けてベンゼマはレアル・マドリードの“9番”としてプレーすることの大変さについて「エンバぺは本当の9番ではない。けれど、人々は彼に多くのことを要求し、彼は大きなプレッシャーにさらされている。ここはパリ・サンジェルマンではない。2.3試合ゴールを決めなければ大変なことになるんだ」と、同じく9番を背負いプレーしてきたからこ分かる重圧を明かした。 最後に「アンチェロッティがヴィニシウスを左サイドから動かすとは思えない。彼は現時点で世界最高の選手だからね。だからエンバペは自分が9番であることを心に留め、しばらく左サイドのことは忘れる必要があるよ」と、今まで得意としてきた左サイドではなく、レアル・マドリードの9番として切り替える必要があるとアドバイスを送った。
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