<仕事への批判>を<自分への非難>と捉えて気落ちしていませんか?精神分析医「自己肯定感が低い人ほど誤った認識を持ちやすい」
◆仕事の批判をされないのは危険 仕事ができる人たちは、仕事への批判を恐れない。なぜなら彼らにとって重要なのは、仕事をうまくこなすことだからだ。 そのため、彼らはむしろ自分のプランに見落としや盲点がないかどうか、積極的に批判を求めて周囲の人に尋ねて回ることさえある。 そういうわけだから愛のある批判は、たとえ気分が悪くても快く受け入れるべきだ。 それでこそ成長できるものである。耳心地のいい言葉ばかり聞いていたのでは、最後まで問題点に気づけない。そうなれば当然、成長の機会も失われてしまう。 ゆえに、会社で誰からも仕事の批判をされないとしたら喜んではいけない。それは、もしかしたらあなたに興味がないか、あなたに見切りをつけた証しかもしれないからだ。
◆受け流すのも1つの方法 そうはいっても、すべての批判を受け入れろというわけではない。あなたに対する批判の中には薬になるものだけでなく、あなたを愚弄(ぐろう)し引きずり下ろすためのものもあるからだ。 いかなる理由にせよ、そうした批判の目的はあなたを傷つけることにある。 とはいえ、どんなに鋭い批判の矢も、あなたが受け入れなければそれまでだ。そういう時は、わかりましたと言って適当に受け流すのも1つの方法である。 もしあなたが理性を失って興奮するようなことがあれば、その批判を妥当なものと認めることになってしまう。 相手の狙いは、そうやってあなたを引きずり下ろすことだから、どんなに不当な批判にも決して興奮してはいけない。 思わず興奮しそうな時は、デール・カーネギーの言葉を振り返ってみてはどうだろうか。 「不当な非難は、しばしば擬装された賛辞であることを忘れてはならない。死んだ犬を蹴飛ばす者はいないことを思い出そう」 ※本稿は、『「大人」を解放する30歳からの心理学』(CCCメディアハウス)の一部を再編集したものです。
キム・ヘナム,渡辺麻土香
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