「子どものプログラミング学習」のメリットは? 何歳から? 何をどう学ぶべき?
これからのAI時代に必要なのも「分解力」
実は、ChatGPTやGeminiなどのテキスト生成AIを使いこなすためにも先ほどの「分解力」が必要になってきます。これは子ども達だけでなく、これからAIを使う大人にも必要なスキルです。 テキスト生成AIは、プロンプトと呼ばれるAIへの命令文を書くことによってAIから回答を引き出すことができます。たとえば「◯◯について教えて」とAIに聞けば回答が返ってきます。 このプロンプトの書き方によってAIの回答が変わってくるので、満足できる回答を導き出せるプロンプトを書けることがAI時代に必須のスキルとなります。 良いプロンプトを書くには「AIに聞きたいこと・解決したいこと=ゴール」を分解して、条件やテーマなど具体的により明確に書き出すというテクニックが求められます。 そしてこのスキルは、先ほどお伝えしたプログラミングで身につけられるのです。 次は、そのプログラミングの最近の教育状況についてお話ししていきましょう。
小・中学校でも必修化されている「プログラミング教育」とは
2020年度から小学校ではプログラミング教育が必修となりました。中学校では以前から必修とされていましたが、2021年度から学習指導要領で「全面実施」という扱いとなり、2020年度以降、学校教育ではプログラミング教育に重点が置かれるようになっています。 高校でもプログラミングは「情報」科目で扱われており、2025年1月の大学入学共通テストでは受験科目として「情報I」が導入されます。 学校のプログラミング教育ですが、新しい分野の学習内容であるため、先生ごとにその知識の差があり、専門の教員がいたりいなかったりと学校によって様々です。 実際に授業時間が足りず、科目の中でプログラミングを教え切れないということも起きているようです。
プログラミング教室を選ぶポイント
学校以外で専門的にプログラミングを学ぶ場としてあるのがプログラミング教室です。プログラミング教室も指導方法が様々なので、どのタイプが自分のお子さんにあっているのかをおさえることが大切なポイントになります。