1回無死二、三塁、ロッテ・ポランコ（手前）に3ランを浴びた大津（撮影・安藤由華）

　◆ロッテ6―2ソフトバンク（7日、ZOZOマリン） 　【記者コラム／好球筆打】 　形としては嫌な負け方だ。8回。5番手の尾形崇斗が3四球と制球を乱した上での2失点。9回の攻撃を前に4点差とされたことで勝機が遠のいた。8日の相手先発が佐々木朗希ということを考慮すると、負けは負けでも追加点は与えたくなかった。 ■復帰へ豪快スイングを披露する柳田悠岐【動画】 　だからといって、今季登板3試合目の尾形は責められない。むしろこういう経験を糧とし、自己研さんに努めてほしいと心から願うばかりだ。 　一方打線も拙攻が目立った。初回に栗原陵矢の一発で2点を先制したが、その後は6度も先頭打者を出しながら無得点に終わった。こんな日もあるといえばそれまでだが、3併殺は反省材料だろう。 　ただ、それ以上に気がかりなのが今季6敗目を喫した先発大津亮介だ。初回に5長短打を許すなど、一挙4失点。前回登板は2回に3失点、前々回は初回に3失点といずれも早い回での大量失点が目立つ。そしていずれも先取点は本塁打による一発で、1カ月以上も白星から遠ざかる。 　これには小久保監督も「これで3回連続か。7月以降、勝ち星が付いてないのはそういうところでしょうね」と振り返っていた。もちろん、チームが首位を快走しているのは6月までに6勝を挙げた大津の存在あってこそだが、どうやら正念場を迎えたようだ。「自分の投球を見つめ直します」。試合後の受け答えはしっかりとしていた。何とか乗り越えてほしい。（石田泰隆） 【#OTTOホークス情報】