海外で、醤油は飲むもの? 寿司職人が目撃した「米をソースに浸す」文化
にぎりは一分あればマスターできる? 驚きの○○を使ったにぎり寿司
海外で最近少しずつ、にぎりに対する興味をもってくれるようになってきましたが、まだ、ごく一部のお店だと思います。ほとんどの国がにぎりというものに興味がない。 みんな寿司といったら巻物で、巻物を綺麗に盛って、ソースをかけて色づけするのが、海外の寿司の主流。おしゃれでモダンな寿司です。一個のにぎりはとてもシンプルだから、海外の人からすると「誰がやっても一緒だよ」と思うらしいのです。ご飯の上に魚がのっているだけのイメージしかない。 でも、私からすると、魚を切りつけるにしろにぎりにしろ、職人によって、全く味が違います。それがまだまだ海外で広まらず、型に入れて寿司を握っているところが多い。 「にぎりの作り方を教えて」と聞くと、「型があるだろ、下にマグロ入れるだろ、マグロの上にご飯を入れるだろ、ハイ型から取り外してにぎりだよ」という感じなのです。
小川洋利(寿司職人)