リリー、肥満薬の配合剤服用者に書簡－診療記録へのアクセス求める
（ブルームバーグ）： 米イーライリリーは、同社の肥満症・糖尿病治療薬「ゼップバウンド」「マンジャロ」と同じ成分を使った配合剤を服用した人々に書簡を送り、診療記録へのアクセスを許可するよう求めている。安全上の理由だと説明している。
リリーは配合剤を販売した調剤薬局などを提訴している。同社はこうした商品の品質に疑問を呈しており、一部の州の検査では懸念される慣行が指摘されている。
調剤薬局側は、医薬品の供給不足の場合には調合による製造が認められるとした法規定にのっとり、合法的に配合剤を製造したと反論。法を順守しており、米国民が必要な医薬品を入手できるよう支援していると主張している。
リリーは配合剤服用者に宛てた書簡で、同封した書類への記入と医療情報の開示に関する承認書への署名を要請した。ブルームバーグが同書簡を確認した。
リリーの広報担当者は同書簡を確認した上で、医薬品の安全性を監視・評価する継続的な取り組みの一環だと説明。以前、接触したことのある人と連絡を取る場合があると述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
調剤薬局の業界団体アライアンス・フォー・ファーマシー・コンパウンディングのスコット・ブルナー最高責任者は「リリーの医薬品を患者が入手できない時に、そうした患者を支援する治療提供に対する訴訟で、リリーが機密の診療記録へのアクセスを求めていることに驚いている」とコメントした。
原題：Lilly Wants Records of People Who Took Weight-Loss Knockoffs (1)（抜粋）
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Madison Muller, Ike Swetlitz
